AKAGI-THE BRAND
浅口市鴨方町で1968年クリーニング業として始まり、80年代のジーンズブームの時に加工設備全般を整え、ジーンズの洗い加工を行ったことからこの業界の代表的企業となる道を歩み始めた。通常ジーンズを加工するには、様々な工程が必要であり、その様々な工程は、各専門の企業の加工作業を経て製品となるのが通常のやり方である。しかし、倉敷市と福山市の中間に位置する浅口市では、ジーンズの加工を行う各専門企業がそろっていなかった。そのため、ジーンズのデザインが常に進化するなか、デザイナーが求める加工を一貫して自社で受けて実施することで常に進化を遂げている。
「求められている事を自社で実現するため全て自社で実現する。それも最高の品質で。」それが理念である。「そのための加工工程を導入することは惜しまない。自社で一貫することで最高品質を確保できる。」これが信念である。
この地でジーンズ加工業を営み、常にデニム生地と正面から向き合い、デニム生地の素晴らしさを体感してしている。
素晴らしい素材であるデニムが、ジーンズ用途以外あまり使われていないことに常々疑問を持っていた。カジュアルなアパレルでしかなかった素材が、何故違う市場で扱われなかったのか?そこで2012年にデニムの良さをもっと多くの人々に知ってもらいたく、デニムを中心としたライフスタイルブランドを立ち上げた。その完成度の高さと、今までにない商品構成であるこことと同時に、デニムを日常の生活空間に取り入れる「デニム雑貨」という新たな市場を開拓した。しかし、そのような市場を開拓している最中も、ある疑問が脳内から離れない。
何故デニムはビジネスやフォーマルシーンではNGなのか?
日本で言うところの作業着として米国で始まったデニムは、その後カジュアル市場を席巻した。生地特性として自然な色落ちがデザイン性を持っているためカジュアル傾向の強いデニムは、ビジネスやフォーマルシーンでは使われなかったのであろう。しかし、素材としてみた場合、他の生地と比較しても良い素材である。そのようなデニムがビジネス界で使われないという事に、世間一般は疑問にすら持たなかったが、我々は常に疑問を持ち続けていた。
世界最高品質のデニムを、糸を作り出す紡績から製品の最終仕上げである整理加工まで一貫して行う事ができる日本で唯一の企業であるカイハラ株式会社が、この想いを実現するために2016年よりビジネスやフォーマルシーンでも通用する最高峰のスーツ用デニム生地の開発に打ち掛かる。
その開発のコンセプトは『上質で強く軽く縮みにくくキレイな色落ちするデニム生地』
2017年にその開発されたスーツ用デニム生地から生まれた、米国向けスーツブランドが『AKAGI』デニムスーツ。このブランドは創業家の名前を冠するほどの自信と決意を持ったブランドであり、デニムの可能性およびジャパンのクオリティーを世界に発するために作られたブランドだ。
2017年8月には世界最大のアパレルの展示会「MAGIC」に出展する。その「MAGIC」の中でも最高峰のブランドしか出展できない「THE TENS」の出展審査を通過した。これからビジネス界におけるデニムの可能性と、スーツ三大聖地のイギリス・イタリア・アメリカスーツに勝てるジャパンクオリティーのスーツを世界に発信する。
そのためには、トップクラスのスーツブランドを作り上げ、世界に発信する。
地元や地域のために。
株式会社山陽ハイクリーナー代表取締役 赤木哲朗